最初に書きました通り、大変暑い1日でした。参加者の皆さん大変お疲れ様でした。また、訪問先の皆さんにおいてはいろいろとお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
　どのお庭も個性にあふれ、ガーデニングを楽しんでいる気持ちが伝わってきました。世界にひとつだけの「マイガーデン」を公開していただき、花を、緑を愛する心を共有させることの喜びを感じさせていただきました。
　後のニュースで知ったのですが、北海道で35度を超える猛暑日だったとか。そんな暑さも吹き飛ばすような参加者の熱心さが印象に残るツアーでした。いわきの土地柄っぽく、海あり山ありの庭巡りでしたが、新規公開庭をみんなで訪問というのは定番のイベントになりそうですね。今年の大きなイベントはこれで終了しましたが、ちょっとした企画を現在計画中です。来年度の予定も固まってきました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

　ツアー最後は葉多野さんのお庭。バスの高い視点で家に近づいて行くと、敷地内に見える花・花・花。外周のトレリスはバラが盛りですが、バラだけでおよそ100種類ほどあるそう。玄関前のホクシアのコレクションも必見ですし、入り口には隠しビオトープも。いったい何種類の植物があるのだか、庭主さんも首をかしげるほどの量と質。それでも珍しい植物の数々を見た参加者が品種名などを問いかけると、即答しているのだから脱帽です。植物の組み合わせや仕立て方も自分流でひと工夫。自由な発想で素晴らしい空間を編み出しています。

　次はおなじみガーデンカフェ花遊庭さんです。玄関から駐車場にかけてのトレリス脇を通り、アーチをくぐってフェンス沿いに園内に入り、デッキ前を通過しつつ奥のアーチを抜ける。その間、視界に入ってくるのは次から次へと現れるバラの姿。この季節ならではの香り高きお出迎えです。バラの華やかさもいいですが、あまりにも暑かったこの日、可憐な宿根草の優しさと、青々と天に葉を広げる木々の緑陰の心地よさに、思わずほっと一息ついた癒しの空間でもありました。

　午後2軒目からはバラ目を引くお庭を巡回です。まずはいわきバラ会にも所属している鈴木良子さん。バラが好きなあまり、生け垣を取り払ってトレリスにしてしまったほどの熱の入れようです。広大な敷地に競うように咲くバラはおよそ300品種。シーズン的には終盤とのことでしたが、まだまだかなりの品種が開花しており、バラ好きの参加者は品種名を確認するのに一生懸命な様子でした。