6軒目にお伺いしたのは泉町の横山さんのお庭。塀を設けず、外に向かって開放しているお庭の作りはオープンガーデンの名にふさわしく、ご夫婦がいつも丹念に管理しているため、いつお伺いしても素晴らしいの一言です。今回も満開の花々で埋め尽くされている花壇に、参加者から感嘆の声が聞こえていました。昨年あたりから品種を増やしてきていたバラもちょうど見ごろ。花いっぱいの花壇に負けないボリュームで存在を強くアピールしている姿はさすがです。人に、花に、慈しみの気持ちを絶やさない庭主さんのお心遣いが伝わる素敵なお庭でした。

　5軒目は鹿島町の中村さんのお庭。四季を通じて花でいっぱいの可愛いお庭ですが、この日もたくさんの花で迎えてくれました。作業しやすいように高く作られたレンガの花壇は初夏の花々が美しいコントラストを描き、来訪者から「可愛い」とのコメントがたくさん寄せられていました。チューリップ等で彩られた早春のお庭も素敵ですが、いつお伺いしても花にあふれたお庭に癒されます。大きなコンテナに西洋芝の種を蒔いて制作した箱庭のようなディスプレイも大人気。室内のエッグアート作品も公開されており、あっという間に見学時間が過ぎてしまうほどでした。

　次は同じく常磐地区、当会会長のお庭「花遊庭」です。バラのハイシーズンで連日多くの人が訪れていますが、近年は雑木を増やし、さらに緑が美しい庭へと変化しています。雨上がりのさわやかな空気がバラの香りをいっそう引き立たせ、癒しの空間を作り上げていました。葉田野さんのところと同様、庭主さんが増やした植物苗の販売もあり、ご参加の皆さまにとても喜んでいただきました。どれも一鉢100円程度と、格安すぎて苗作りの苦労代にもなりませんが、これはいい企画でしたね。

　3軒目の葉田野さんのところにお伺いする頃、どんどん暗くなってきた空からとうとう雨粒が落ちてきました。雨男でホントごめんなさい。でも、見学しているうちに雨は止み、大きな影響はありませんでした。いつも数多くの花々が咲いているお庭ですが、さすがにバラの存在感はすごい。家の周りを囲うように誘引されたバラたちが咲き競い、さらにクレマチスや銅葉のスモークツリーが彩りを添えています。アーチを抜けた庭の中もバラにあふれ、雨上がりの庭を優しく香りで包んでいました。池と流れのある裏庭では、この日のために増やしていただいていた、たくさんの苗が揃えられ、息子さんが「一日店長」に。珍しい植物のラインナップに参加者は大喜びでした。