3年前の新潟ツアー以来となる遠征でしたが、多くのお庭を拝見し、いずれも素敵な体験をすることができました。朝から降っていた雨も山形県に入った頃にはすっかり止み、暑いくらいの日差しの中、お庭巡りを満喫することができました。バスで移動している間にリアルタイム更新もでき、今夜は早い時間に寝ることが出来そうです。たった今、吾妻パーキングで福島市の佐藤さんがお降りになりました。帰りの東北道は混雑気味ですが、山形蔵王オープンガーデンさんで購入した花苗を早く植えてあげたいです。今年のオープンガーデンツアーはこれにて一段落。次は秋のフリーマーケット参加に向けて準備を進めていきます。どうぞお楽しみに。
最後に訪問したのは、西蔵王まんさく倶楽部さん。ご主人の退職を機に、お引っ越しされてきて以来、9年の歳月をかけて作り上げた2,700坪の広大なお庭は、緑と花々にあふれ、遠くに月山を望む素晴らしい借景と新鮮な空気に包まれた夢のような空間が広がっています。庭主さんの「いつでも花があるように」という願い通り、春に芽吹いた宿根草たちが次々に庭に彩りを加える景色に、思わず足を止めて見とれてしまいます。多くの花々が咲くフロントガーデンはもちろん、奥に清流のせせらぎが聞こえるワイルドガーデンも素敵。九輪草が満開の時には夢のような景色なことでしょう。標高は560メートルあるそうで、冬は雪深い地域ですが、春の喜びを謳歌するように咲く花々の歌声が聞こえてくるようです。ご案内いただきました庭主さんに心より感謝です。
山間部を越え、米沢市内を経由して目的地の山形蔵王オープンガーデンに到着しました。蔵王連峰の山麓にある9件からなるペンション村で、10年前からペンション同士で協力し合ってオープンガーデン活動を開始。年間4回のシーズンに分けて一斉にお庭を公開しています。素敵すぎる借景に抱かれたお庭はどこも素晴らしく、宿根草メインの美しい風景に迎えられてとても幸せな時間を過ごすことが出来ました。お食事をいただいたペンションアップルさんでは広大なロックガーデンを作り上げていましたが、8年くらいかけてようやく見られる姿になったとのこと。どのお庭も裏庭で育苗しており、時間をかけて手作りしている様子がうかがえました。どうもありがとうございました。
佐藤さんのお庭では、2週間前には咲いていなかったツルバラがちょうど満開。家の離れの屋根がバラで覆われている様子は藁葺きならぬ“バラ葺き屋根”ですよ。壁面をバラの花で飾る風景は時おり見かけますが、屋根まで覆って“バラ小屋”と化している姿は圧巻の一言。庭主さん曰く、昔野菜なんかと一緒に売られていた、「ツルバラ」と書かれた苗を植えたそうですが、品種名を聞かれてもわからなかったそうです。今回、バラ好きの会員が大勢訪れて同定したところ、ピンクカスケードであることが判明しました。
5月に行われたオープンガーデンツアーの慰労を兼ねた会員限定の「庭主さんサンクスツアー」の最中です。朝6時半の出発なので眠いのですがリアルタイムでお伝えできるかどうか。山間部を越えるのでWilcomが圏外になる可能性が大というのが最大の課題です。
