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オープンガーデンいわき:オープンガーデンツアー記録

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  10周年記念オープンガーデンツアー 「初夏篇」   2008年6月1日実施

  オープンガーデンいわき10周年記念ツアー第3段、最後の行程は「初夏篇」。6月1日、小型バスでは足りず、1台を中型バスにした2台での運行です。バラがちょうど盛りのこの季節。バラ愛好家も大勢加わった51名で8軒のお庭を巡りました。

バラのアーチから太平洋を望む
  2回連続の雨と寒さに見舞われましたが、3度目の正直で朝から好天に恵まれた中、1軒目の阿部恒代さんのお庭に向かいました。珍しいものを含め、植えてある植物はさらに増えており、株も大きくなったためにとても見応えのある花壇になっていました。海に隣接しているため若干気温が低く、バラの盛りはまだこれからといったところ。数日後にはツルバラのアーチの間から太平洋を望むことができるでしょう。




夢見心地なバラの庭
  次に向かったのは小川地区の協力庭。建設中の産業道路沿いにログハウスなどが立ち並ぶ分譲地があるのですが、その一軒です。敷地中がバラに包まれた様子に思わず足を止めてしまいますが、中に入ってみると雑木と美しく誘引されたバラが見事な調和を見せています。植えますによる高低差や数々のアーチが立体感を与えた空間は、アーチをくぐるたびに次々と表情を変え、夢のような世界を作り上げています。壁面にツルバラが誘引された山小屋風の家もベストマッチ。家の裏で畑仕事をしていたご主人にはいろいろとご説明いただき、本当にありがとうございました。時間が経つのがあっという間でした。

数多くの表情を見せてくれる庭
  3軒目はガーデン紹介のページでも紹介している阿部喜深子さんのお庭。モッコクの木陰に山アジサイが葉を伸ばす和風のエリアから芝庭を通り、バラをはじめとした多くの花が咲くゾーンへの変化が楽しいガーデンです。一番奥には大きな株立ちのヤマボウシがたくさん花を付けていて実に見事。ガーデン内にあるパーゴラ仕立ての東屋には木蔦が涼しげな緑陰を作り、晴れ渡った陽気で上昇し続ける気温の中、心地よい休憩所となっていました。




増えた緑陰がさわやかさを演出
  花遊庭さんに移動してお昼を取りながらお庭見学です。バラが見頃で、庭中が色とりどりに染められていました。最近、ヤマボウシやエゴノキといった雑木を植えたこともあり、緑がいっそう深くなったように感じました。リニューアルした池の周囲の植物たちも株が大きくなりいい感じ。木々の間を歩き、花々を愛でる。多様な植物が優しく包み込んでくれるような素敵な空間です。





バラのトレリスから始まり見所満載
  午後の行程1軒目は毎度おなじみ葉田野さんのお庭。いつ来ても見応え十分ですが、今回は特にバラが最盛期を迎え、外壁のトレリスをはじめ、園内はあふれんばかりのバラに包まれていました。バラだけではなく珍しい植物たちも次々と花を咲かせ、さながら植物園のよう。半月ほど前にお伺いしたときまだほとんど出来ていなかった裏手のガーデンもびっくりするくらい出来上がっていまして、ますますもって見所満載。従来のお庭から植物を移動してきたということですが、これだけ持ってきても全然そんな気がしないほど植物群が充実しています。今後ここを訪れる際には時間配分を多めに取らないといけませんね。


苔庭の造形美にほっと一息
  次は一転して一面の苔に覆われた純和風のお庭。小名浜の華繍庵さんに向かいました。花いっぱいのガーデンも素敵ですが、苔と雑木の織りなす落ち着いた空間を佇んでいると、なんだかほっとしてしまって思わず濡れ縁に腰掛けてしまいます。ウチも苔を張り始めたので気になってよくよく観察してみましたらハイゴケを中心にスナゴケ、オキナゴケなど数種類の苔が混じり合って共生していました。聞けば数種類の苔を置いておき、土地に合ったものが自然に定着して広まったものだとか。時が紡いだ素敵な光景に見とれておりました。


バラ園でいつの間にかバラ講習会
  本日のツアーも大詰め、敷地内に広いバラ園を持つ山田町の結婚式場、コリーナさんに向かいました。バラのシーズンということもあり、バラを目当てに多くの人が来場していました。アーチや壁面への仕立てなど、とにかくスケールが大きいのにびっくり。広い敷地なので自由見学ということでしたが、バラ管理をされている佐藤さんが登場してからは自然とバラ講習会へ。土づくりや仕立て方をはじめ、冬場の管理や良い苗の選び方など、ためになる話の連発でした。お人柄が明るく、お話も大変おもしろくて盛り上がる中、本日最後の行程となるのはその佐藤さんのご自宅。いったいどんなお庭なのかわくわくしながら向かいました。

バラのプロは自宅もすごかった
  佐藤さんのお庭は住宅地でしたが、ここはもう表札いらないですね。庭中バラでいっぱいですぐにわかりました。もはやバラ畑という感じがするほどのボリューム感にただただ圧倒されるばかり。ここでも佐藤さんのレクチャーは続き、会員からは次々と質問が。気が付くとコリーナから合流したと思われる一般の方が数人混じっていました。「わからないことがあればコリーナにいるからいつでもおいで!」とおっしゃっていましたので、バラでお困りの方はぜひどうぞ。余談ですが、佐藤さんがかぶっていたバラ模様のハンチングが素敵すぎです。



  三回目となる今回のツアーは花も多かったため、とても充実した内容だったと思います。自分自身は仕事に追われてしまいあまり準備に関わることができず申し訳なかったのですが、イベント運営にあたり、会員の皆さんはもちろんのこと、一般参加者の方々がルールやマナーにおいてとても高い意識を持っていただけたおかげでトラブルもなく、スムーズな進行ができましたこと、あらためて御礼申し上げたく思います。どうもありがとうございました。4月と5月は雨と寒さで大変でしたが、ツアー終了時に、3回とも参加していただいた方が入会されました。今回のツアーを実施して良かったと心底思います。ご参加いただいた皆さまをはじめ、お庭を公開いただいた皆さまに深く感謝いたします。どうもありがとうございました。

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